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アドラー心理学【嫌われる勇気】トラウマは存在しない をまとめてみた

2025年3月8日

今回の動画では、中田敦彦さんがアドラー心理学に基づいた書籍『嫌われる勇気』を紹介している。

この本が世界中で広く読まれているにもかかわらず、アドラー自身の著作ではなく、日本人カウンセラーが対話形式で書いている点を強調している。

中田敦彦さんは、トラウマの否定、課題の分離、共同体感覚の重要性といった本書の核心的な概念を、独自の解釈を交えながら解説している。

幸福とは他者への貢献感であり、過去にとらわれず今を大切に生きる勇気を持つことだと述べている。

この動画は、難解な心理学を分かりやすく伝え、視聴者に新たな視点を提供している。

中田敦彦のYouTube大学
【嫌われる勇気】トラウマは存在しない
https://www.youtube.com/watch?v=ZoUcTFQbo4s

人は変われるか?

「人は変われる」というのはこの本における重要な主張の一つだ。

この本では、人が変われるという考え方の根拠として、まず「トラウマなんてない」という点が強調されている。

過去の経験、例えば子供の頃の親の言動や他人からの嫌な出来事が、現在の自分を決定づけるという考え方(フロイトの原因論)は否定されている。

むしろ、アドラー心理学の視点からは、人はトラウマを「利用している」とさえ考えられる。

赤面症の女性が赤面症を理由に告白できない例や、親に夢を反対されたことを理由に挑戦しない男性の例が挙げられている。

これは、過去の出来事を言い訳にして、現在の状況から抜け出すことへの恐れを避けているという解釈だ。

アドラー心理学は過去の原因にとらわれるのではなく、自らの意思で未来に向かって変わることを促す心理学である。

褒められることを求めない

「嫌われる勇気」では褒められることを求めること(承認欲求)は否定されている。

その理由として、以下の点が挙げられる。

賞罰教育との関連: 褒められることを求めるのは、何か良いことをしたら褒められ、悪いことをしたら罰せられるという従来の賞罰教育によって育まれた精神である。

このような教育は、「褒められないと何もしない」という依存的な姿勢を生む可能性がある。

縦の関係性の形成: 褒めるという行為は、能力が上の人間が下の人間に行うものであり、褒められることで、無意識のうちに自分が他者より下であるという感覚を植え付けてしまう可能性がある。

行動の主体性の喪失: 褒められることを目的に行動すると、その行動の主体性が他人からの評価に左右されてしまい、自由な生き方を妨げることになる。
褒められなければ行動をやめてしまうという例(近所掃除)が挙げられている。

では、「褒められることを求めない方法」として具体的に以下のような考え方が提示されている。

称賛ではなく感謝: 他者に対して褒めるのではなく、感謝の気持ちを持つ。
「すごいね」と評価するのではなく、「ありがとう」と感謝することで、縦の関係ではなく、対等な横の関係を築くことができる。

感謝を受け入れる: 他者から感謝された場合には、素直に受け入れる。褒められることを求めるのではなく、感謝の気持ちを大切にするということだ。

自己受容: 自己肯定感のように無理に自分の良いところを見つけようとするのではなく、ありのままの自分を受け入れる。60点の自分を無理に100点だと思おうとする必要はなく、「自分は60点なんだな」と認識し、そこから頑張って行こう!という姿勢が重要。

貢献感を持つ: 他者から褒められるかどうかではなく、自分が他者に貢献できているという感覚を持つことが幸福につながるとされている。仲間に貢献できていると感じる時に喜びを感じ、それこそが幸福であるという考え方。

つまり、「褒められることを求めない」ためには、他者からの評価に依存するのではなく、感謝の気持ちを大切にし、ありのままの自分を受け入れ、他者への貢献感に価値を見出すことが重要であると言える。

これにより、他人からの承認を求めずとも、主体的に行動し、幸福感を得られるようになると考えられる。

共同体感覚とは?

共同体感覚は、この本におけるゴール地点として非常に重要な概念である。

具体的には、幸福とは、共同体感覚を持つことであると述べられている。
そして、その共同体感覚とは、仲間(共同体)に貢献できているという感覚のこと。

以前触れた、褒められることを求めないという考え方とも深く関連している。
他者から褒められるかどうかではなく、自分が共同体の一員として役に立っている、貢献できていると感じることが、真の幸福につながるという考え方。

貢献感の重要性: 半ば(仲間)に貢献できていると感じる時、人は嬉しい気持ちになり、それこそが幸福であるとされる。

競争との対比: 競争に勝ち、他者よりも優位に立つことで自分の価値を認めようとするのではなく、仲間としてお互いに貢献し合うことの重要性が強調されている。

競争に勝つことや負けることで自分の価値を判断する必要はないとされている。

自己受容、他者信頼との関連: 共同体感覚を育むためには、まず自己受容(ありのままの自分を受け入れること)、そして他者信頼(他者を無条件に信じること)が基盤となると考えられる。

人生の捉え方: 人生を競争や目標達成までの道のりのように捉えるのではなく、その時その時で仲間に貢献できていると感じることができれば、それは既に幸福であるという考え方が示されている。

つまり、共同体感覚とは、自分が所属する共同体(家族、職場、地域社会など)の一員であるという感覚を持ち、その中で他者に貢献することで自分の存在価値を見出し、幸福感を得るという心理状態を指すと言える。

他人からの承認や評価に依存するのではなく、自らの行動が他者の役に立っているという主観的な感覚が重要になる。

そういう意味でいうと現在の私の環境は幸せだと言える。

会社の仲間に貢献することで幸福感を得られている。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)

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